OPEN KITCHEN オープンキッチン

ペアのインタビュー

山口さんインタビュー

ーペアの方はどなたですか?

舟木さんです。舟木花さんです。

ー今作品はどっちが持ってるんですか?

私が持ってます。えっと…花さんから1回送られて来て、それでまた送られて来て。だから、2回目のラリーですね。私が今作品持ってる状態です。

ー舟木さんはどんな人ですか?

どんな人。どんな人なんでしょう……「なんかすごい可愛い人やなー。」って思いますね。あのー。たんぽぽに行った時とか、机に向かってお花とか描いてたり、自分の気になるモチーフをせっせと描いていたりして、真面目で可愛い人。それでそう、あのー、たんぽぽで舟木さんと一緒にご飯食べたりして一緒に過ごす時間があった時に、率先して手を繋いで連れて行ってくれたりとかありましたね。どんな人……いい人です。ふふふふふ。

(二人で微笑む)

ー舟木さんとは言葉でのコミュニケーションは取れるんですか?

こちらから聞いたら「はい。」か「いいえ。」で答えてくれる。

ー一緒に作品を作ったことはありますか?

あー。一緒に作ったことはないですね。ほんまや。

ー一緒に過ごしたり、作品をラリーして気づいた舟木さんの新たな側面はありましたか?

あー。今これが好きなんやなーっていう。前一番最初に送られて来たのが……ダンボールの中に何かが入っていた。えーっと。……

ーアイロンビーズ?

アイロンビーズは2回目なんですけど。一番最初……紫色。そう!自分で色を塗ったダンボールの中に……何が入っていたっだ……何か違うものが入っていて、それで送り返した時に……それー……その送り返したものにまた自分が今……そう。その時にめちゃくちゃアイロンビーズにハマってるんだなと思って。一番最初とはまた違ったものを送りつけてくるという。

ー一番最初に送って来たものはもうなくて、新しく返って来たという。

あ。いや、それに新しくブームになったアイロンビーズがくっつけられてきて、それと一緒にアイロンビーズのカケラみたいな。6角形やら……いろんな形のものを送って来てくれて。今度どんなブームを発症させて返ってくるのかが楽しみです。

ーアイロンビーズなどに対してどのようなアプローチをしましたか?

私自身も割とこういう路線でいくというのがなくて、私自身も結構ブームみたいなものがあるんですよね。だから、ブームとブームを送りあってる感じです。

ーブームトブームを送り合う……ブーム合戦

ふふふ。そうですね。

ーどんなブームがあるんですか?

今は針金ブームと画用紙ブームがあって。

ーなんで針金に惹かれたんですか?

あのー……なんか2回生の時から、なんでしょう……香川にいた時の嫌な記憶が蘇って来て……それでどうしようもないのに、どうしても考え込んでしまって。何もできなくなってしまって、ただこのどうしようもない気持ちをどうにかしたいってなって、やるせない気持ちを……ただ手でぐるぐるするだけで形が仕上がっていくんで、それだけでこの自分の鬱々とした気持ちを解消できている気がして、それを持っていうならこれをもっと違う形にできたらいいなって思いながらやっていて、こういう風になっていったんです。でも、針金以外でもできそうやなって思って、今画用紙に丸を永遠に描いていったりしています。そういったやるせない気持ちが制作の中心にだんだんなっていってるんじゃないかという気がしています。

ー制作の動機がそういったやるせなさからきてるんですね。

あ。あと、この石木彫でたくさん木の粉を浴びて来たので、ちょっと汚いと思います。座るのはよした方がいいです。

ーあ!座る前に親切にありがとうございます。座ろうと思っていました。

私さっきそこにカバン置いたんですけど、そこが白くなって。さっき落としたんですけど、なかなか取れなくて落としきれないんで。ふふふふふ。

(二人で微笑み合う)

ー花さんは制作の動機はどのようなところからきていると思いますか?

どういうところからきてるんですかね。

ーお互いブームがあったりとか、聞いてたら結構似てる感じとかあるのかなと思ったんですけど。

花さんの作りたい動機は何なんでしょう……何か自分の周りにあるものを描き写したりとか、それを素材にしてたりとかしてるんですよね。なんかある時は階段に何かをたくさん貼り付けてたりとか。結構綺麗だったんですけど、何を貼り付けてたんだろうか……吉永さんが見せてくれたんですけど。

ー前たんぽぽに行った時に、吉永さんが花ちゃんが山口さんから届いた作品に手を加えているとことか作品を開封しているところの動画を見せてもらったんですけど、紫の箱にすぐに黄緑の絵の具を勢いよく塗ってはって、「これや。」っていう何かインスピレーションが湧いたんかなって……

それか、気に入らなくてすぐに黄緑に塗ったのかもしれないですね。「これじゃない!」って。ははははは。

(二人で笑い合う)

ー最初に作品来た時どう思いましたか?

あー、何か思い出しそう。えーっと、送られて来て送った時返したやつは、紫色の箱が一番最初に送られて来て……もしかしたら、紫色の箱だけだったかもしれない。中身はなかったかもしれない。えーっと、それで中に何を入れようかなと思って、紫色の箱を小鳥のカゴみたいにして、小鳥を針金で作って送ったんですけど、それの土台となる紫の箱を模したものを作って送りました。

ー展示ってどういう感じが自分たちに一番あってると思いますか?

前にたんぽぽの展示でしたやつが割と好きで、丸い台が島みたいに点在している感じ。あれがなんか可愛くて。

ーいろんなブームが二人の中であって、一個のことを追求していくというよりは、一個一個が飛び石に二人が飛び移っていくみたいにあそんでるみたいな。

ー今回のラリーで、前回のラリーとは違うところはどのような点ですか?

前回は手紙を送りあってる感じだったので、コミュニケーションをとってる感じでした。今回は作品を送りあっているので、ブームとブームの送り合いで「私はこうだ!」「あぁ。そう。じゃあ私はこっち!」みたいな感じで。好きなものを押し付けあってる感じはありますね。これがいいのかどうかはわからないんですけど。

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