OPEN KITCHEN オープンキッチン

今までの展覧会

2018年展覧会コンセプト文より

記録というのは、綺麗にまとめられた資料になる以前の状態に浪漫を感じます。それは、整頓されていないが、誰かの私性によって採集されたものであり、未完成なものです。以前たんぽぽのスタッフの方が、作品ラリーには浪漫を感じると言っていたのがとても印象に残っています。確かに作品ラリーという、郵送で学生とたんぽぽのメンバーが作品を取り交わすというのは、一見まどろっこしい行為のように思えます。しかし、段ボールに作品を詰める時、届いた段ボールを開ける時に、心臓が高鳴るのを感じます。学生たちは、何か決められた記録方法というのを提示されることはなく、気の向くままに個々で記録方法を決めて記録しています。それは、一般的には記録という枠組みからはみ出たものも多く、私にとって記録とは一体何だろうという言葉への疑問を生むキッカケとなりました。彼ら彼女らから与えられた、それらの記録は作品ラリーで作り出された作品と言われるものと、同等の価値の存在のように思います。そこで、記録を展覧会で展示する計画を立てました。

 

2018年度の展覧会は、二カ所で開催されました。一カ所目は、京都にある元崇仁小学校の職員室をギャラリーに改修されたギャラリー崇仁で。続いて、奈良のたんぽぽの家に併設されているHANAギャラリーで開催されました。

 

ギャラリー崇仁展示風景

HANAギャラリー展示風景

 

こちらの展覧会の詳細はこちらをご覧ください▼

https://drive.google.com/drive/folders/1sn0n3Dr6FbSABwjaVijaQ2t0eBCeD9S4?usp=sharing

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